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バーテンダー

バーテンダー12

バーテンダー12

Glass88 いい人

テレビ局で働く山口は、一般的に言う「いい人」。
しかも自分でもそう思っていて、そう演じています。

夜遅くまで働いて出勤するのも面倒だと、新婚でありながらも家に帰らずホテル泊まり。
そして「Hell's arms」で1杯。

いい人だと信じている自分。完璧な夫だと思っている自分。

それをバーテンダーの金城ユリに指摘され、少しご立腹。
帰ろうとした時、上原マスターにイーデンホールを紹介されました。

佐々倉に、完璧はダメと教えられた山口。
完璧な人は自分ばかりではなく、周りにも求める。
人にはできることとできないことがあるにも関わらず、自分ができていることと同じことを相手に求め、知らず知らずのうちに責めていると。

そして出したカクテルが「ヘアー・オブ・ザ・ドッグ」。

犬に噛まれたらその犬の毛をすりつけると治る ⇒ 酒には酒を ⇒ 人の痛みは人によってしか治せないし、人の苦しみも人によってしか癒せない

ということではないかと言いました。

新婚でありながら夫婦仲がうまくいっていなかった山口は、妻と再びイーデンホールを訪れ、「ヘアー・オブ・ザ・ドッグ」を飲みながら、前を向いて、共に歩んで行こうと決意したのでした。


Glass89 テネシーワルツ 前編

ホテルカーディナルに呼ばれてやってきた、女性ピアニストのマリ。
ラウンジにピアノが運ばれ、生演奏をしています。

マリはニューヨーク帰り。
そしてなぜかラウンジでピアノを弾くことに抵抗があるようです。

そのラウンジでカクテルを飲んでいたのは、バー「テネシーワルツ」の諏訪早苗。
銀座のゴッド・マザーです。

2人は何か縁があるようで、会うなり険悪。
ラウンジ奥のイーデンホールで火花を散らします。

マリの話によると、自分の母を追い出し、父と結婚したのが早苗で、その母も父も亡くなったとか。


早苗が佐々倉に頼んだカクテルは「テイク・ファイブ」。
ジャズの曲にもある一方、バーの世界では「5分だけ休憩しよう」。

早苗は帰った後も怒りは収まらず、マリは、早苗が、そしてバーテンダーが嫌いです。


Glass90 テネシーワルツ 後編

カーディナルホテルに来ていた伊丹本部長。
あのバーホッパーの伊丹さんです。

脇役の中で1番好きかも(笑)


伊丹さんは、早苗が帰ったばかりのイーデンホールにやってきて、そして、マリの子供の頃を知っていました。
さすが銀座のオーセンティックバーで知らない店はないと豪語するだけのことはあります(笑)

そして、マリに、早苗さんが体調を崩していたこと、マリの本当の母は、子供だったマリを置いて出て行ったことを話しました。
マリの父は、その罪滅ぼしのために店名を「テネシーワルツ」に変えたとも。

テネシーワルツの歌詞から事の真相を知ったマリ。

マリの母が、早苗の恋人だった父を奪い、結婚。そして生まれたのが自分。
挙句の果てに、母は自分を置いて出て行った。父もほとんど家に寄り付かなかった。

子供の頃からニューヨークへの仕送りまで、ずっとマリを影で支えて育ててくれていたのが早苗。
マリは早苗の元でピアノを弾くために、テネシーワルツのドアを押しました。


深くていい話でしたね。
ここでバーホッパー伊丹さんを登場させるあたりさすがです。
マリのことを覚えている可能性がある、これまでの登場人物って伊丹さんだけですもんね。
佐々倉がホテルに移ってから、ここまで登場させずにおいたというあたりに、上手さを感じます。


Glass91 同窓会 前編

父のスーパーを手伝いながら、いつも同じ時間に帰り、いつも同じ昼食を食べる、今ひとつ面白みにかける倉持専務。
イーデンホールで「メーカーズマーク」というバーボンを飲んでいます。

たまたまそこにいた宇崎部長に話しかけられても、佐々倉に話しかけられてもそっけない態度。
酒が美味しいかどうかを考えたこともないとか言っています。

倉持の中に孤独を感じた佐々倉は、間違えたフリをして、メーカーズマークのレッドトップではなく、VIPを出しました。

バーテンダーは信じている。
美味しい酒はその日を少しだけ良い日に変えてくれると。


倉持はその酒が気に入ったようです。
次の日、イーデンホールがまだ開いていない時間にお土産を持ってやってきて、ラウンジで他のバーボンも飲みました。


倉持がそっけなく、不機嫌だったのは翌日にある同窓会が原因のようでした。


Glass92 同窓会 中編

外資系金融会社の日本支店副社長の荻野は、上司からどんな手を使ってでもお金を手に入れろとプレッシャーをかけられています。
自分としても支店長の座を奪うために、今回の同窓会でうまく立ち振る舞い、お金をかき集めるつもりです。

同窓会も終わり、その2次会まで1時間。
時間つぶしのために、イーデンホールで飲むことに。

バーボンについて詳しい荻野が飲んだ酒は「ワイルドターキー」です。

マーク・トゥエインの言葉を引用し、いい歳をして世の中の仕組みが分からないバカ共は騙されて当然なんだと言い切ります。
同窓会で会っためぼしい人たちから、お金を騙し取ろうとしています。


佐々倉が出したもう1つのバーボンは「ジョージ・T・スタッグス」。
とても気に入ってもう1杯注文しますが、そのバーボンのアルコール度数は72.4度。
冷静に飲めば強烈に強いバーボン。

喉ではなく、魂が乾いていた荻野は、自分の魂をアルコールで誤魔化していました。
心の底では、同級生を騙してお金を集めるのは嫌だったようです。

荻野は2次会に参加することをやめました。


Glass93 同窓会 後編

同窓会にやってきたある若い男性。
何やら用があったようですが、同窓会の時間に間に合わず、イーデンホールで喉を潤そうとします。

渇きを癒すためにバーボン・ソーダを飲みますが、片手は上着のポケットの中。
佐々倉に見透かされ、指摘されたその若者は、ポケットからナイフを出しました。

そして、同窓会に出席する予定だった自分の父の話をしたのです。


前回、前々回に出てきた倉持と荻野、そして若者の父、藤木。
3人は同じ名門私立高校出身でサッカー部。

タバコを吸っていたところ火事になり、見つかった藤木は他の2人の名を出すことなく、自分だけ退高処分。
その後、藤木は、苦労して高校卒業資格を取り、大学、そして教師になりました。

激務の末に入院してしまいましたが、同窓会は楽しみにしていました。
倉持、荻野は、その事件のことを気にしているだろうから、会って昔のことは忘れようと言ってやりたいと。

そうして死んでいった父を哀れに思い、その若者は倉持、荻野を刺してやろうとナイフをポケットに忍ばせたのでした。


佐々倉は藤木に「エライジャ・クレイグ」というバーボンを出しました。
そのバーボンを飲んだ後のグラスの残り香(グラス・アロマ)は、バニラのように熟成した甘い香り。

藤木の父も、最初は倉持、荻野を恨んだかもしれない。
でも、時が全ての記憶を甘い思い出に変えたのだろうというメッセージを込めました。


藤木は、倉持、荻野に会い、事情を話して和解。
そして、3人でバーボンを飲むという約束を守ろうと、おせっかいで生意気なバーテンダーのいるイーデンホールに行くのでした。


これまたいい話でしたね。
3人の事情の違いをバーボンで結び付けました。


Glass94 手紙

自分の息子が3歳の時に、妻と別れた三枝芳雄。
それ以来、息子が20歳になるまでずっと養育費を支払ってきましたが、その支払いも先日終了。

三枝にとってはその明細だけが、息子と自分を繋ぐ絆であり、手紙。
それで息子に、直接会わないかと手紙を出しました。

待ち合わせ場所はイーデンホール。

うつむきながら水谷芳信はやってきましたが、席を2つ空けて座るほど、心を許していません。
とは言え、それは父である三枝も同じ。
どう接すれば良いか、何を話してよいか分からず戸惑っています。

カンパリソーダを飲む芳信に、「アペロールスプリッツ」を勧めました。
カンパリがキリッとした若者なら、アペロールは少し複雑な大人の味。


父の子を想う気持ちと、Nobody is perfect(完璧な人はいない)というビリー・ワイルダーの言葉で、少し打ち解けた2人。
そこから映画が好きな父と、映画の専門学校に通っている息子の、本当の手紙のやりとりが始まりました。

佐々倉は勉強家ですよね。
本当によくいろんなことを覚えています。


Glass95 クロス・ロード

「Hell's arms」で佐々倉と川上さんが飲んでいます。
川上さんは、ラウンジの西沢チーフに、ここ1週間ほどやけに厳しくされ、愚痴っています。

実は西沢チーフは異動の打診を受けていました。
メインレストランのフロアチーフ。

ずっとバー勤務だった西沢チーフはとても不安だったはず。
しかしそれを抑え、まず後に残される川上さんの心配をして、彼女のために厳しく教えていました。

シブいッス。西沢チーフ。

そしてそこに飛び込んできたのは神嶋部長。
イーデンホールに新スタッフ、つまり佐々倉に部下ができると言いました。


というところで12巻は終了です。

会長の入院でホテルも変わっていくんでしょうか。
そういえば、この12巻には来島会長も、孫の美和さんも、三谷も登場しませんでしたね。

ホテルが大きく変わりそうな13巻も楽しみです。

 ⇒ バーテンダー12

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